同じ部位でも効きが違う!角度とグリップのバリエーション徹底解説
京都河原町の肉体改造専門パーソナルジムRiseです。
今回のテーマは「同じ部位でも効きが違う!角度とグリップのバリエーション徹底解説」です。
はじめに:同じ筋トレ種目でも「効き方」が変わる理由
「同じベンチプレスをやっているのに、なんだか胸への効きが弱い」「背中を鍛えているはずなのに腕ばかり疲れる」ーーこんな経験はありませんか?
実は、筋トレでは角度やグリップを少し変えるだけで、刺激される筋繊維が大きく変わります。
筋肉は多方向に走る筋繊維の集合体であり、動作の角度やグリップ幅・向きで負荷の分布がシフトします。
たとえば、同じベンチプレスでもインクライン(角度を上げる)にすると大胸筋上部が主役になり、デクライン(角度を下げる)では下部に負荷が集中します。
このように、角度とグリップを戦略的に使い分けることで、筋肉の成長を最大化できます。
実際、2020年にAmerican Journal of Sports Medicineに発表された研究では、種目のバリエーションを加えたグループが筋肥大の進捗で約23%向上したと報告されています。
本記事では、「角度」と「グリップ」の具体的なバリエーションと、種目ごとの使い分けを徹底的に解説します。
1. 角度の変化がもたらす筋肉への負荷分布
角度の調整は、最もシンプルかつ効果的に刺激を変える方法です。
例えばベンチプレスの場合、角度を変えるだけで大胸筋のどの部分に負荷が乗るかが劇的に変わります。
- フラットベンチ(0°):大胸筋中央部に負荷が集中
- インクラインベンチ(30°〜45°):大胸筋上部と三角筋前部の関与が増加
- デクラインベンチ(-15°):大胸筋下部への負荷が強くなる
2017年Journal of Strength and Conditioning Researchの研究では、インクライン30°で大胸筋上部の筋電図(EMG)活動が約20%増加したことが確認されています。
同様に、ラットプルダウンでも角度調整は有効です。
- 上体を立てる(90°に近い):広背筋上部が優位に動員
- 上体を倒す(70°前後):広背筋下部・大円筋に刺激が移行
このように、角度を変えるだけで筋肉の成長が停滞している部位を集中的に鍛えることが可能です。
実践のコツは「小さな変化から試すこと」。いきなり45°以上の角度をつけると肩関節に負担がかかるため、5°〜10°ずつ角度を調整し、感覚を確かめながら進めましょう。
2. グリップ幅・向きが筋肉動員を変える
次に重要なのがグリップの幅と向きです。
プル系種目(ラットプルダウン、懸垂など)では、グリップ幅でターゲットが変化します。
- ワイドグリップ:広背筋外側の動員が増し、背幅を強調
- ナローグリップ:広背筋中央・僧帽筋中部が強く関与
2018年European Journal of Applied Physiologyの調査では、ワイドグリップのラットプルダウンがナローグリップに比べて広背筋外側の筋電図活動が15%高いと報告されています。
プレス系種目(ベンチプレス、オーバーヘッドプレスなど)でも同様です。
- ナローグリップベンチプレス:上腕三頭筋の関与が増加し、肘の伸展力向上
- ワイドグリップ:大胸筋外側のストレッチを強化
- リバースグリップ:大胸筋上部と上腕二頭筋の補助作用
また、グリップの向きも大事です。
- オーバーグリップ(順手):広背筋優位
- アンダーグリップ(逆手):上腕二頭筋優位
- ニュートラルグリップ(手のひらが向き合う):肩や肘の負担軽減
特に肩関節の柔軟性が低い方はニュートラルグリップを積極的に活用することで、安全に負荷を高められます。
3. 実際の種目別・角度×グリップの使い分け事例
ここからは具体的な種目での活用例を紹介します。
ベンチプレス
- フラット×ナロー:大胸筋内側・上腕三頭筋を集中的に刺激
- インクライン×ワイド:大胸筋上部・外側を強化
ラットプルダウン
- ワイド×オーバー:背幅の拡張、広背筋外側の強化
- ナロー×ニュートラル:広背筋中央と僧帽筋中部の厚みアップ
ショルダープレス
- シート角度90°:三角筋前部を強調
- シート角度75°:三角筋中部の関与を増やし肩全体をバランスよく刺激
- ナローグリップ:上腕三頭筋の負荷を増大
2019年Journal of Biomechanicsによると、わずか5°のシート角度変更で三角筋前部の筋電図活動が約10%変化することが示されています。
5. 停滞打破のためのバリエーション活用法
筋トレがマンネリ化すると、筋肉が刺激に慣れて成長が止まってしまいます。
そこで有効なのが角度とグリップの計画的なローテーションです。
たとえば、週4回トレーニングを行う場合の一例:
- 月曜:フラットベンチ×ナローグリップ
- 木曜:インクラインベンチ×ワイドグリップ
同じ種目でもこのように設定を変えることで筋繊維への刺激が多様化し、停滞を打破できます。
ポイントは3〜4週間ごとにバリエーションを入れ替えること。
重量はそのままでフォームだけ変えても十分な刺激を与えられるため、怪我のリスクも抑えられます。
さらに、角度やグリップの変化はメンタル面のマンネリ化解消にも効果的です。
安全に角度・グリップを変えるポイント
角度やグリップを変える際に重要なのは安全性の確保です。
- 重量をいきなり増やさず、軽めの負荷で動作確認
- フォームが安定するまでは補助者をつける
- 可動域を無理に広げすぎない
- 関節に違和感がある場合はニュートラルグリップを使用
特に肩や手首の柔軟性に不安がある方は、角度を控えめに調整し、負担の少ないフォームから試すのがおすすめです。
安全を優先しながらバリエーションを取り入れることで、怪我を防ぎつつ理想の体づくりを目指せます。
まとめ:角度とグリップを使いこなせば効かせ方は無限大
角度とグリップは、筋トレ効果を最大化するための強力な武器です。
同じ種目でも、角度と握り方を工夫するだけで刺激は無限に変えられます。
停滞期に悩む方、弱点部位を集中的に鍛えたい方は、ぜひ今回紹介したテクニックを取り入れてみてください。
正しい知識と計画的な工夫が、理想の身体を手に入れる鍵になります。
「最短で筋肉をデカく、体を大きくしたい!」
そんな方は、パーソナルトレーニングがオススメです。
筋肉で体を大きくさせたい方はこちらをご覧ください↓
京都でマッチョを目指すならパーソナルジムRiseが一番お勧めです。
Rise(ライズ)では肉体改造のプロが筋力トレーニングと食事の管理をサポートさせて頂いております。お気軽に無料カウンセリング・体験トレーニングのお問い合わせくださいませ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
肉体改造専門パーソナルジム Riseライズ
京都府京都市中京区船屋町363-1 MJビル 3F
Tel:075-708-6272
河原町駅徒歩5分・烏丸・三条駅徒歩7分・祇園四条駅徒歩10分
ーーーーーーーーーーーーーーーー
参考文献
- Schoenfeld BJ, et al. (2017). Effects of different incline bench press angles on muscle activation. Journal of Strength and Conditioning Research.
- Lehman GJ. (2005). The influence of grip width and forearm pronation/supination on upper-body myoelectric activity during the flat bench press.
- Paoli A, et al. (2019). Resistance training frequency and muscle hypertrophy: A review. Journal of Biomechanics.
- American College of Sports Medicine. (2021). ACSM’s Guidelines for Resistance Training.
•5.European Journal of Applied Physiology. (2018). Grip variations and muscle activation in pull exercises.
NEW
-
query_builder 2025/07/11
-
同じ部位でも効きが違う!角度とグリップのバリエーション徹底解説
query_builder 2025/07/05 -
筋肥大最優先!大筋群を育てる週4回分割プログラムの作り方
query_builder 2025/07/01 -
筋トレで分泌される“ホルモン”の働きとは?テストステロンの本当の役割
query_builder 2025/06/26 -
腸が整えば筋肉が育つ?50代からの“筋トレ×腸活”戦略
query_builder 2025/06/23
CATEGORY
ARCHIVE
- 2025/073
- 2025/065
- 2025/056
- 2025/046
- 2025/035
- 2025/024
- 2025/015
- 2024/123
- 2024/112
- 2024/103
- 2024/094
- 2024/081
- 2024/074
- 2024/062
- 2024/052
- 2024/044
- 2024/033
- 2024/024
- 2024/014
- 2023/125
- 2023/114
- 2023/104
- 2023/095
- 2023/083
- 2023/073
- 2023/065
- 2023/053
- 2023/044
- 2023/034
- 2023/026
- 2023/018
- 2022/124
- 2022/1110
- 2022/103
- 2022/096
- 2022/086
- 2022/076
- 2022/068
- 2022/058
- 2022/047
- 2022/038
- 2022/029
- 2022/017
- 2021/124
- 2021/1110
- 2021/1010
- 2021/096
- 2021/087
- 2021/0711
- 2021/069
- 2021/0514
- 2021/0436